パソコン修理の顛末記

 

ある日、HDDの異常から始まったPC修理の記録と、SSDに換装したことで起きた現象と、SSD向けに変えた設定の記録。

 

 

異変の察知

日付は忘れてしまったが9月の中旬すぎに、いつも通りパソコンに電源を投入した。S.M.A.R.T.を確認してもHDDの故障の発生を察知できるものではないと分かっているが、CrystalDiskInfoを起動したところ、正常ではなく注意が表示されていた。

 

よくよく確認すると、「05:代替処理済のセクタ数」「C5:代替処理保留中のセクタ数」「C6:回復不能セクタ数」が増加していることに気がついたが、以前も増加して減少したことがあったので気にも留めなかった。

 

異常の拡大

異変の察知から数日、S.M.A.R.T.情報に大きな異変も無く、むしろ回復不能セクタ数は減少していたので油断したが、突然「05:代替処理済のセクタ数」「C5:代替処理保留中のセクタ数」が増加していた。

 

さらに、減少していた「C6:回復不能セクタ数」まで増加してしまっていた。幸い大切なデータはあらかじめバックアップしてあったが。

 

破損データ

慌てて外付けHDDを見繕いに行くと、思ったより安かったので即座に購入し、データの保存をしていると破損している画像ファイルを発見してしまった。

 

よりにもよってMeet-Meスクリーンショットだったため悲しくなったが、バックアップしていたことを思い出したのでとりあえず一安心した。

 

破損ファイルにアクセスするとデバイスI/Oエラーが発生したため、予想より破損が進んでいることに気がつき、壊れたファイルにアクセスしないように手作業でデータをバックアップを行う。

 

データの保存

パーテーションの設定を適当にやっていたため150GBも割り当てていない領域があったり、同じファイルが違う名前で大量に保存されているなど苦戦しながらも殆どのデータを無事に回収できた。

 

既にバックアップしてあったデータとあわせれば、大切なデータの冗長化もできたので結果的に満足。

 

最近の外付けハードディスクのアクセス速度の速さには驚かされた。USB3.0なら相当早いのだろう。もしくは既存のHDDが破損していてアクセス速度が非常に遅くなっていただけかもしれないが。

 

修理部品の購入

とりあえず修理部品を見に行ってみると、SSDなどの価格が非常に低下していたのでSSDを搭載することに決定。

 

翌週にSSDを購入するも面倒になり修理作業を数日放置していた。

 

修理と掃除

数ヶ月ぶりにパソコンの筐体を開くと、中が埃まみれだったのでダストブロワとブラシと掃除機でほこりを取り除き修理する前に掃除を終わらせ、SSDを搭載。ついでに電源ユニットとSATAケーブルも交換した。

 

電源ユニットの不良と返品

再びコンピュータにケーブル類を接続して電源ボタンを押したものの、一瞬通電してから即座に電源が落ちる状態に。色々確認した結果電源ユニットの不良だろうと判断し適当な日に返品した。

 

ショップでは簡易的にてスターを使って確認したところ、異常はなかったが搭載した結果見えない不具合が顕在化するか、ごく稀にある電源ユニットの相性問題という形で全額返金してもらえた。

 

ジャンク部品を購入

故障部位が分からなくなってしまった以上、冒険して新品の電源ユニットを購入するのが怖くなってしまったので、ジャンクコーナーに置かれていた状態の良い電源ユニットを500円で購入。

 

本来はSFX規格という小さな電源ユニットを用いるケースなので、ケース内に収まりきらなかった上、コネクタが足りなかったので壊れている電源ユニットからコネクタを取り外し半田付けして無理やり取り付けた。

 

正常起動

変な苦労の仕方をしてしまったが、これらの修理によりコンピュータが正常に動作し、ポンコツパソコンが息を吹き返した。

 

SSD用に設定をカスタマイズ

SSDは総書き込み量が増えれば増えるほどデータの健全性に問題が出るといわれているため、むやみに書き込みを増やすと寿命がすぐに尽きてしまう可能性がある。

 

通常のユーザの多くは一日に10GBも書き込まず、ヘビーユーザーでも50GBほどだとされているがOSのインストールを行ったとはいえ、総書き込み量が初日で700GBを突破していた。

 

さらに使っているとものすごいペースで総書き込み量が増加することが判明。あわてて対策を調べ、ハイバネーション機能とsuperfetchを無効にし、ページングファイルのサイズを0MBにしたところ、総書き込み量の増加が停止した。

 

問題は引き換えにSL起動すると他のソフトウェアが使えないことくらいだろう。